創業100年を超える 和装履物 製造販売専門店

大正元年(1912) 本所石原町三丁目(現在墨田区石原)で、初代・辻 巳之吉(みのきち)が履物屋を創業。 大正12年(1923) 関東大震災で被災した辻屋本店は、浅草の新仲見世通りに移転。映画や浅草オペラ、ボードビルで賑わう浅草黄金時代に辻屋本店も繁盛するが、その後の第二次世界大戦の東京空襲により浅草はほぼ全滅状態となる。
その後、戦後の焼け跡に、二代目・辻 政(ただし)は物資の不足するなか必死で辻屋本店を再建。日本の復興とともに商売も発展し、たくさんの支店を持つ店になる。しかし平成に入ると和装の需要は激減。 三代目・辻 啓之(けいじ)と 毅政(たけまさ)が兄弟で経営に取り組むものの、時代の変化には逆らえず辻屋本店は一時は存亡の危機にまで至った。

しかし、平成23年(2011) 毅政の長女 富田(旧姓:辻)里枝が四代目社長を継ぎ、妹 辻正恵と二人三脚で新時代の履物店へと舵を切り、業績を伸ばしている。創業100年の節目を超えた平成26年(2014)12月には、より浅草の中心部である伝法院通りに移転オープンを果たし、次の100年を目指す辻屋本店の新たな歴史が始まった。

和装履物専門店 あさくさ辻屋本店

〒111-0032 東京都台東区浅草1−36−8
銀座線・東武線 浅草駅より徒歩3分、都営浅草線 浅草駅より徒歩5分

Tel: 03-3844-1321

営業時間/10:00~19:00
年中無休

腕利きの職人が常駐する履物屋

辻屋本店は、ただの小売店ではありません。「台」と「鼻緒」を選び、腕利きの職人が目の前で一足一足挿げていく「製造販売店」です。最近では、東京でも職人が常駐しているお店は少なくなりました。
メーカーが挿げたものを陳列して売るだけでは和装履物店とはいえません。その違いは、例えば職人が握るお寿司屋さんとパックの寿司を売るスーパーの食品売場のようなものです。

「お好きな鼻緒を合わせて挿げますよ」とお客様にいうと、「何日くらいかかりますか?」という質問をされることがあって私どもはびっくりします。いったいどこで頼んで何日もかかったのでしょうか・・・

我々和装履物専門店では鼻緒はその場ですぐに挿げるのが常識、足に合わせながら15分もあれば調整は完了します。もちろん履いて帰っていただくこともできます。日本の履物の良さは、最終的にはこの「挿げの技」にかかっているのです。

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